☆☆ ハチャメチャ映画「バトルシップ」

2017.07.06

ノリと勢いでマッチョ共が地球を救う、エイリアン来襲ハチャメチャアクション映画

☆☆ オススメ  
ジャンル: エイリアン襲来もの

1. とにかくハチャメチャ
2. マッチョなキャラがガリガリ戦うぜ!
3. しっかりとディティールは作りこんである

こういう人にオススメ)
エイリアン襲撃ものが好きな方
パニック映画好きな方
スポ根映画が好きな方

1. とにかくハチャメチャ

他星系の惑星にNASAが信号送ったら、宇宙人がやってきちゃった!しかも何か攻撃してくるから反撃するぞ!というハチャメチャ映画です。ちょうど演習中で居合わせた米海軍と海上自衛隊が対処することになりますが、何だか分からない攻撃を受けるので「うわーなんだありゃー!」みたいなノリでドタバタします。細かいことなんか考えてはいけません。どんどん状況が変わるのを楽しむ映画です。

最後には大戦期の戦艦まで出してきてエイリアンとバトルをかまします。何なんでしょうコレ。本当に無茶苦茶です。艦艇がバカスカ撃ちまくる光景は単純に楽しいです。駆逐艦はミサイル撃ちまくるし、戦艦は主砲撃ちまくるし。いやいやそんなに早く装填できないでしょとか言ってはいけません。気付くと三連装の主砲のシルエットにしびれるようになります。

2. マッチョなキャラがガリガリ戦うぜ!

出て来るキャラクターはほぼ全員軍関係者で、性格もみーんなマッチョです。本当はかなりヤバイ状態の筈なのに、悪態つきまくったり妙なジョークをかましながら逃げ回ったり撃ちまくったりします。エイリアンの謎攻撃でやられたらその辺にいた兵が「海軍なんか入るんじゃなかった!」「同感だ!」って言い合うようなノリで、至る所マッチョしかいません。

また、本作はアメリカンスポ根映画でもあります。アメリカンスポ根映画では序盤はバカでヘタレにしか見えない奴が最後はカッコよく決める、が定番ですが本作も正にそれです。主人公はどんどんカッコよくなりますし、ライバルは頼もしい仲間になり、嫌な奴も最後には良いところを見せます。見終わると彼らのことを好きになっている事に気づきます。

3. しっかりとディティールは作りこんである

そんなハチャメチャ映画なんですが、宇宙人の描写は結構しっかりしていて、何だから分からないけど設計思想がありそうで、かつ設計思想が違いすぎる、という感じに仕上がっていて最高です。謎の衝撃波で窓が割れたり、変なミサイルっぽいものが変な爆発をしたり、謎バリアーで通信不能の場所に閉じこめられたりします。

劇中のニュース映像の作りや警官の通りがかるタイミングなども、1つ1つしっくり来るように作ってあって、ハチャメチャ映画なのにどんどん惹き込まれます。話の筋は荒唐無稽なのに妙に臨場感があるのはこういうディティールが作り込まれているからでしょう。映画として視聴者を引き込むために、何をするべきかよく分かっている作りだと思います。

もちろんハチャメチャ映画的ですから分かりやすさは最優先です。攻撃は攻撃らしく、通信波も何故かやたらクッキリと見えますし、台詞なんか聞かなくても何が起こっているかバッチリ分かります。謎技術による攻撃であるという理由付けも得て、エンターテインメントとして楽しく面白くなるように1場面1場面が作り込まれていて、ここまでやれるのかと驚きます。

Categorised in:

コメントしていってね!