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現代版ガラスの仮面。花ゆめらしい受難系女子が女優として成功していくサクセスラブストーリーです。
ジャンル: 恋愛+演劇
おススメ度合: ☆☆☆ (全力でおススメ)
花とゆめ連載の同名マンガのアニメ化作品で全25話が制作されました。原作は2002年に連載開始した人気作なんですが、なんと2020年8月現在も連載継続中です。小学校で読み始めた子ももうすっかり大人ですね。これはすごい。そんな人気作なんですが、僕は最近まで観たことがありませんでした。それがdアニメストアで視聴できるようになったんですが、すごく面白かったので書き留めておきたいと思います。
https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=24011
本作は、幼馴染でイケメン歌手の不破尚のために一緒に上京したヒロインのキョーコが主人公です。学校にも行かずバイトを掛け持ちして家賃と生活費を稼ぎ、不破尚のために食事の面倒もみていて自分の為に化粧品や服を買うこともできない過酷な生活を送っています。ところがある日、尚がマネージャーの女性とイチャイチャしながらキョーコはだたの家政婦だと言っているのを聞いてしまいブチ切れて尚と決別、心機一転芸能界デビューして見返してやろうと決心するというお話です。もういかにも花とゆめって感じで、ちょっとあり得ないぐらい不幸な女の子ですが、そのどん底からの逆転劇が花ゆめ作品の魅力ですよね。
意外とハートが強いみたいで大手芸能事務所の採用担当者に逮捕案件レベルのストーキングをやったりして無理やりオーディションに参加し、その席で女優の才能の片鱗を見せて雑用係兼タレント予備軍みたいなポジションに収まって、そこからは来るチャンスを片っ端からモノにしていくサクセスストーリーなわけです。序盤がどん底だから落差がハッキリしているのがとても良いです。演劇はじめると人が変わったように見事な芝居を見せたり、足を怪我してるのに平然と演技してみせたりするのは完全にガラスの仮面なんですが、ガラスの仮面のマヤとは違って幼少期のしつけられた鋼の精神でそれが出来るんだというように理由付けされてるのがちょっと違っていて、生まれの不幸さと繋げて深みが出てるのも良いなと思います。じつは幼いころにあの人と出会っていた、みたいな設定も小出しに出てきてこれがまた最高です。
ですが、やはり一番魅力的なのは先輩俳優の敦賀蓮との恋愛劇です。序盤では苦手で意地の悪い先輩俳優だったのが、尊敬する先輩俳優になり、絶対に失望されたくない相手に変わっていくのがすごく良いです。一方の蓮の側から見たキョーコも変な新人でしかなかったのが、骨折したまま気を失うまで平然と芝居を続けるとんでもない後輩として一目置くようになり、気になる存在に変わっていくがじつに良いです。恋愛劇の良いところは関係性が変わっていくところだと思うんですが、ちょうどいいペースで徐々に変わっていくのがほんと良いです。アニメ版だとお互いの気持ちが近付いていく結構良いところで終わってしまってますが、この徐々に寄ってくのが良いんです。絶妙な塩梅がたまりません。
花ゆめ読者や少女マンガが好きな方は絶対観た方が良いです。
おススメ。
なお、アニメ版は原作12巻までの内容なので続きが見たい場合はマンガで読みましょう。2020年8月現在 45巻まで発売中です。
ちなみに、1~5巻は期間限定で無料版が読めたりします。読める時期と読めない時期があったりしますがお試しで読んでみるのも良いかも。
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